自由シリア軍ナンバー3
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(以下引用)
シリアの離反兵らで作る反体制派武装組織「自由シリア軍」のナンバー3で、参謀長に相当するアハマド・ヒジャーズィ大佐は産経新聞の電話取材に、市民弾圧 を続けるバッシャール・アサド政権に対する「北大西洋条約機構(NATO)の軍事介入を求める」と言明、内戦の末にかつての最高指導者カダフィ大佐が殺害 された「リビア型」の政権打倒を目指す考えを明らかにした。
自由シリア軍幹部が、明確に外国による軍事介入の必要性を指摘したのは初めて。同軍はいまのところ、反体制派在外組織「シリア国民評議会(SNC)」と の合意に基づき、武力行使は市民防衛に限定するとしているが、本音では武装闘争路線を推し進めたい意向とみられ、同国が本格的な内戦状態に陥る懸念がいっ そう強まっている。
ヒジャーズィ氏は、介入などの軍事的手段が「政権を倒す唯一の道だ」と強調、「その結果、(内戦に発展した)リビアのようになることも辞さない」と語っ た。別の幹部によれば、同軍はSNCなどとの協議でも、米欧による介入に向け働きかけを強めるべきだと主張しているという。
ただ、同軍の軍事介入路線に米欧がどう反応するかは不透明だ。SNCのゾヘイル報道官も、いかなる選択肢も排除しないとはしつつも、「あくまでも平和的な政権転覆を目指す」と話した。
自由シリア軍は現在、SNCと協力態勢を築いているものの、SNC最大勢力のイスラム原理主義組織ムスリム同胞団とは緊張関係にあるとの指摘もあり、同軍側が今後、SNCと距離を置き政権への攻撃を先鋭化させる可能性もある。
一方でシリアでは12月下旬から、政権が約束したデモ隊への暴力停止の履行状況を調査するアラブ連盟の監視団が活動を開始した。しかし、監視団団長にア サド政権に同情的とされるスーダン情報機関幹部が任命されていることなどから、「監視任務の実効性確保は不可能だ」(SNC幹部)との見方が支配的だ。
反体制派は監視団が活動を始めた12月27日以降、すでに130人が死亡したとしている。
また、監視団の活動中は、外交的に膠着(こうちゃく)状態が続き、政権側にとっては絶好の「時間稼ぎ」(外交筋)となるとの指摘もある。
自由シリア軍が強硬路線への傾斜を強めている背景には、反体制派に不利なこうした状況を打破したいとの焦りもありそうだ。